【特徴】
カルパシは、スモーキーで甘い土の香りに樹木や樹脂のような風味を持ち、スパイスの組み合わせによって深みを増します。加熱するとその香りが引き立ち、他のスパイスと調和して、独特で上品な余韻を残します。
黒や灰色を基調にした乾燥した花びらのような形状をしており、インド料理で使われるスパイスの中でも独特の存在感を放っています。
抗酸化作用があるとされ、伝統医学では消化促進や抗菌作用が期待されることもあります。
【利用方法】
スパイスブレンド：カルパシは、南インドのスパイスブレンドにしばしば使用されます。調味料として全体の風味に深みを加えます。
煮込み料理の香り付け：インド南部のチェッティナード料理や魚介の煮込み料理などで、カルパシは他のスパイスと一緒に加熱され、香りを引き出します。
米料理の風味付け：ビリヤニやプラオの炊き込みご飯に風味を加え、華やかでスパイシーな香りを楽しめるようになります。
【おすすめの調理方法】
チェッティナードチキンやマトン：カルパシはチェッティナード地方のスパイシーなチキンやマトンカレーで重要な香り付けスパイスです。ホールスパイスと一緒に炒めて香りを引き出し、料理に奥深い味わいを添えます。
ビリヤニ：ビリヤニやプラオにカルパシを加えると、香りがご飯に染み込み、他のスパイスとともに複雑な風味が楽しめます。炊く際に数片を加え、全体に香りが広がるようにします。
スパイスオイルの作成：カルパシを他のスパイスと共に油で炒めて風味を引き出し、仕上げに料理に加えると、香ばしいアクセントが楽しめます。
【注意点】
カルパシは非常に風味が強いため、少量で充分に香りが広がります。使用量が多すぎると、他のスパイスの香りや味わいを圧倒する可能性があるため、バランスを見て加えるのがおすすめです。また湿気を吸いやすいため、密閉容器での保存を心がけ、湿気の少ない場所で保管しましょう。